福島名峰登頂プロジェクト「PEAK Project」。

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初の登頂失敗。地獄の行程「鏡山」。

鏡山は飯豊本山の麓に鎮座する山です。
マイナー、というよりは飯豊山に行くアプローチとして考える人が大半ではないでしょうか?

ご覧のように弥平四郎登山口、飯豊山ありきでございます。
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鏡山はこっち。…看板ちっちゃ!

頂上の標高は1339m。

四ツ沢コースという4m近くある滝が見どころのコースで耐力度、難易度ともに2。
そろそろ経験値も積んできたし難易度上げていこうという事で。
弥平四郎登山口の標高は680m。
高低差659m。

今までの経験を考えるとまあ行けるんじゃないか?という心構えでした。

ご参考までに2014年9月現在の鏡山周辺のアプローチですが2014年春の集中豪雨の影響で弥平四郎までたどり着くのが困難かと思われますので向かわれる前に自治体などにお問い合わせしてみた方がいいかも。

2013年9月初旬。快晴。
この日のアタックは2名。

限りなく山形との県境、西会津という場所もあり出発は朝の3時でした。
前の日24時まで仕事してるわけで睡眠不足が否めない。
当日どうも調子悪い。お腹痛いのとなんだかだるいのと。
でももともと予定組んでたし行っちゃおう。こんな感じでした。
これがいけなかったのだと思います(;´Д`)

朝6時。
早朝の鏡山の麓、弥平四郎に到着。

小さな集落という感じで四ツ沢コースへアタックするには集落の公民館の駐車場をお借りする形となります。
登山道ギリギリのところまで車で入れない事もないのですが幅のある車だと正直しんどい。
というか。
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ボコボコになったり川に流されちゃってもいいやくらいの心構えがないと行けないよこのアプローチ。

結局途中まで車で行くも引き返して長いアプローチを歩くはめに。

今回はマクロレンズと広角レンズを持ち込み。
あいかわらず荷物は12kg程度。
秋の鏡山、朝露に濡れる花はマクロレンズの恰好の被写体です。
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平日だった事もあってか鏡山では登山者に一人も出会いませんでした。
なんというマイナーな山。
地元の山菜取りのおばちゃんとかろうじてすれ違う。

んー、なんというか。
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水量が多くて道がイマイチ整備されていないというか。
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小川、というか結構水没する感じの川を何回も渡らせられる。
橋とかそういうのは無いです。
ゴアテックスの靴、スパッツは必須です。
スパッツ追加しておいて良かった。
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イスカはゴアテックスでありながらリーズナブルで信頼性のあるスパッツ、シュラフ、寝袋の専用メーカー。登山靴とパンツの隙間を守ってくれるゴアテックスライトスパッツ。
足場も悪く神経をすり減らします。

そして林の中をひたすら歩く。
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これはこれで涼しげで良いのですが目印らしい目印も少ない。
景色も期待できず本当に疲労する道だなーという印象。

やっとこさ4mの滝に遭遇。
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綺麗で良いんだけどやはり水量が多いというか。
滝を皮切りに登山道が消えてしまった感じ。
どこを進んでいいかわからず結局別ルート、弥生登山道ルート入口まで車で行って頂上を目指す事になりました。

1日で2本のアタック。
これも失敗でした(;´Д`)
車に戻った時点で既に10時を過ぎていて余裕のある行程とは言えないスケジュール。

そして弥生ルートの登山口に到着。

というかどこまで車で行けるの?という感じ。

だらだらと緩く長いアプローチが延々と1時間は続き気持ちのよい林ではあるのですがもうちょっと車で進入できたらなーという印象。
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この日もBCAAを溶かしたアミノ酸ドリンクをハイドレーションに入れてこまめに水分補給。
しかし長いアプローチの途中で明らかに疲労感が。。。
休憩のペースが短くなりなんだか力が出ない。
あいかわらずエナジードリンクを2本持っていたのですがいくら飲んでも根本的な解決には至らない印象。
幸いしたのがこの日一緒に行ってくれたO氏。

「カロリー不足じゃないですかね?」
ジェルタイプの高カロリー即効性のあるサプリメント、それとドライフルーツ、ナッツ、バナナチップなどを入ったお手製の「行動食」をおすそ分けしてもらいました。

行動食。
ここで初めて私はカロリーについて気がついたのでした。

今まで私は登山には集中力のアップや壊れた筋肉の回復にタンパク質が必要だ、と考えていたのです。
それがBCAAであったりカフェインやグルタミンなどが配合されたエナジードリンク、果てはプロテインだったわけです。

しかし
登山に必要なのは実はカロリーだったわけです。
私が毎回陥っていた疲労感。
それはいわゆるカロリー不足により動けなくなる

「シャリバテ」
だった事に気付かされた瞬間でした。
しかし摂取のタイミングが遅すぎたようでした。

そして若干気が付きつつあったのですが。


登山は高低差だけで考えると痛い目に合うと。

高低差が600mちょっとだとしてもこうだらだらと緩い坂が続くと距離換算では相当な道のりになっているのではないか?
高度100m上げるのに30分近くかかるイメージの鏡山。
ましては1日2本のアタックで総距離は相当な事になっているわけです。

そして本格的な登山道が始まると。。。
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ご覧の道の荒れようです。
道が崩壊して川になっている。。。アスファルトもヒビだらけでいつ崩壊してもおかしくないよこれ。
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道は中央部が全て陥没し、その周辺も足元がいつ崩れてもおかしくない不安定さ。
これが人気の山の「ハイキング」と「登山」の違いか。。。

これ大丈夫かよ。。。と陥没脇で小ジャンプしてみたところ。
まさかの大陥没!簡単に崩れすぎ!
小滑落で膝を強打!(;´Д`)
山でふざけるのが命取りになると身をもって体感。
この時点で心も体もボロボロです。。。
途中土砂崩れのある車道が無くなり茂みから急坂が始まりました。
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根っこ!
急斜面!
なにかの動物の気配!
景色ゼロ!

分岐点にたどり着く頃には私の体力・精神力は限界を迎えていました。。。

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少し登るも急斜面の入口でダウン。
始めて山で動けなくなった。



O氏は言いました。

「また来れば良いですよ、山は逃げないし」


「山は逃げない」。

薄れゆく景色の中でこの言葉だけが鮮明に脳裏に刻まれていました。

これはのちにみなさまからお慰め頂きました究極の一言です。みんな言うの(笑)

頂上まで残り100m。

看板が目の前にあるのですがどんなに休んでも登ろうという気力は全く湧いてきませんでした。。。

恥ずかしながら自分、よく登頂100m手前で断念、というお話を聞いておりましたがなんでそこまで来て諦めるんだよと思っていました。

断言致します。疲労状態での足場の悪い急斜面の高度差100mはイメージとして

平坦な距離1000m位の道のりに感じられます。


ぶっちゃけ、100m行けば行けたかもしれない。
でも自力で下山する力は残っていなかったでしょう。

「登山ショップ経営、シマ氏、ヘリコプターで救助要請」


これは死ぬほど恥ずかしい。

新聞の見出しが頭に浮かんでO氏に申し訳ないと思いながら下山する事を決めました。

下山を始めるも足元フラフラ。
来た道を戻るのも自分との戦いです。
サクサクと歩を進めるO氏との実力の差に情けない気持ちでいっぱいになりました。

O氏はいろいろアドバイスをくれました。
おそらくストックを使うとかなり疲労が軽減されるのではないか?
ジップロックに脂質、高カロリーの行動食を持ち歩いて常に食べると良い。
エナジードリンクではなく即効性のエネルギージェルなどが有効。などなど。。。
無知とは恐ろしいものです。

入口付近の平坦な林付近に差し掛かると楽になる反面、悔しさが溢れてきました。


自分はここで決めたのです。
必ずリベンジをしてみせる。
そして知識をもって一流の登山技術を身に着ける、と。

車も次の日からジムニーを探しました。
外装がぼろくても良いからどこまでも入っていける山専用のジムニー。
まあ当然停めても良い場所とそうでない場所は前もって調べる必要がありますけどね。
ちょっと癖のある可愛いやつですがあまりにボロ過ぎてこいつが使われるのは2015年からになります(笑)

かくして私の初登頂失敗、鏡山登山は終了したのでございます。
帰ると体重が2kg落ちていました(;・∀・)
この辺りから私は山にのめり込んでいったのです。。。

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by mspeak | 2014-09-18 16:34 | 鏡山

福島の名峰を全くの初心者がレポート。


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