福島名峰登頂プロジェクト「PEAK Project」。

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大滝根山、阿武隈連峰最高峰の山で渓谷の楽しさを味わう。

2015年10月21日。
標高1192mと決して高くない大滝根山ですが福島中通りとしては最も標高のある山。

とはいえ口太山に行った印象が薄暗く盛り上がりや感動に欠ける感がとても強いものでした。
もう淡々と福島の山のPEAKを踏む。
自分のレベルアップを実感すると同時に難易度や見どころの少ないと思われる山へのモチベーションをどう上げていくか。
これはこれで課題となりつつある3年目の登山です。

大滝根山のPEAKを狙う上で更にイマイチ気乗りしないポイントがありました。
阿武隈連峰最高峰の山の頂に鎮座する自衛隊の駐屯地。

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国を守って頂くのにできる限り標高が高い山がいいじゃんという事なのかもしれませんが山頂に着いた時の印象が人工的な物となる事が分かっているとはなんとも微妙。
全景もご覧の通りなんだか迫力に欠け山頂にうっすらと見える巨大な受信機のようなものがやる気を削ぎます。

まあProjectの目標が福島全山のPEAK制覇ですからもう淡々とこなして大きなカメラでも持って登山筋でも養うか。。。
的なノリでトライ。

ところが前情報を良い意味で裏切ってくれた山。
それが大滝根山でした。

当日は好天の紅葉ドストライクのスポット光の射すこれ以上ない昼間。
アクセスも至って容易、道路から一本曲がれば

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ごらんの登山道へと直結しています。
これといった駐車場はありません。
今は営業していない麓の保養施設脇に路駐か

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ご覧のようなスポーツカー以外ならエントリー可能と思われるワダチを進み登山口まで直進可能です。
登山口脇には車を停められるスペースが約2台分ほどしかありませんので平日の朝イチなので無いとオススメできません。
もっとも今回も出会った人数は0人(;´・ω・)
今では他の誰かといく事の方がペースを作りづらいというか。
マイナーな山にソロで行くのも当たり前になってしまいました。。。
もっともソロで行く場合ピストンで無いと結局は大回りするようなので下の方の駐車スペースで良いのかという感じもしないでもありません。

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車で入れるギリギリのラインはここまで。
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いきなり来た。。。美しすぎる透過光の黄色いカーテン!!
沢の音と黄色のカーテンの木漏れ日が優しく迎えてくれます。
この山は入口は非常に緩やか、かつ沢沿いを並行して歩くコース。
誰もいない、小川のサラサラとした音だけが辺りを包みます。

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程よくメンテナンスの入った一本道を進んでいくと
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苔岩が横たわる雰囲気のある陽だまり有り。
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橋を渡ったり
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バシャバシャと遊びの要素もあり。
雨上がりやゴアテックスではない登山靴での入山は控えた方が良さそうな印象です。
これはもしかして。。。


面白い山なんじゃね??


高度を上げる毎に、思わず沢に身を投じ、水辺ギリギリから広角でとらえる紅葉。

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そう、この感じは。

渓谷感?

谷をひたすら進んでいく。
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いろんな葉の色がまるで天然のシャンデリアのよう。
風の谷だ。。。
風の谷の~ナウ~シカ~♪
ナウシカのテーマソングが浮かぶぜ。。。

あぁ。

いいなあ。

とにかく。

岩と。

水と。

木と。

葉と。

光のコラボレーション。

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なーんでもっとクローズアップされないの!!
かなりいい山なんですけど――!!


歩を進めるといきなりドカンときた。

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急斜面です。
でも日の光がイイ感じで不快感は無い。

今までのトレッキングまったり感がウソのように30度近い急斜面から始まる山頂部1時間の登山。

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山頂に近づくにつれ道幅は狭くなり(落ちたら死ぬやつ)
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やぶ高が高くなり。。。

しかし晴れていればなんですがそこまで危険度は高くないと思われます。
一部分鎖があって踏み外したらやはり死ぬやつですが鎖場になれた人なら短い急斜面ですので特に問題はございません。

山頂付近の急斜面を登りきると
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急斜面から解放された気持ちよさも合いまり、エデンの園にたどり着いたかのように平で広大な山頂間近の藪漕ぎとなります。
落ち葉で分かりづらいですが踏み跡があるので辿っていきましょう。
カメラを持たなければ急斜面から30分で山頂に到着できると思います。

さあ、山頂だ!!

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やっぱりだめだこりゃ(;´Д`)


途中山頂付近まで差し掛かった時にヘリの接近音が聞こえたのですがほんとーに惜しい。
なぜここにフェンスを設けたのか。

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山頂付近はもともとが平らだったのか、削られて平らになったのかイマイチ分かりかねますがやたらと広大で酒盛りが出来そうなスペースだ。
しかしそこに足を踏み入れる事は叶いません。
フェンスにファインダーをべったりとくっつけると近隣の山々が遥か遠方に伺えるのが分かります。

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神社もなんだか空しいぜ。。。
シートを広げて昼食だ―という雰囲気ではない、狙撃されそうな薄気味悪い静けさがありましたので早々に時計回りに退散。
非常に分かりやすく、幅も広く安全な下山道を10分下ると。
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分岐点に差し掛かった。
左は良い景観が得られそうな街を見下ろす風力発電ゾーン。
右は急ぎ足で下山コース。
山頂からの景色が絶望的でしたのでとりあえずダメ元で風車の方へ足を延ばすと。。。

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ベンチがあってここがなんとも心地の良い風景じゃーありませんか。
背中に感じる自衛隊の駐屯地の事を忘れれば非常に山頂感があります。
そうだ、ここが山頂に違いない。
ここを山頂に認定!!そういう事にしておこう。

一服して一気に下ってお終いかなーと勘ぐっていたが大間違いでした。
時計回り下り。
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山頂付近はハイステップあり鎖有りのなかなか気の抜けない足場。

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転げ落ちると骨の一本や二本持って行かれそうだ。
慎重に歩を進めると次第になだらかに、一本道をだらだらと歩く羽目になります。
GPSで車を停めた地点を計測するとそのまま一本道を歩くとだいぶ大回りになりそうです。
というかそれ以前に退屈でアスファルト歩きが入るのがなんとも気だるいので。

車両停車ゾーンに向けて道なき道をやぶ漕ぎで直進、スタート地点の沢を目指す事に致しました。

人はこうやって遭難するのだと思いました(;´Д`)


次第に藪高が腰辺りへ。
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胸辺りへ。
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最終的に顔を超える。
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道は、有りません。

立ち止まって耳を澄ます。
沢の音は聞こえません。

振り返り来た道を戻れるか検証。
藪は踏み倒された形跡はなく、元の道に出るのも進むのも同じ印象。

正確に方向、位置を追尾しているであろうGPSを信じて道なき道を突き進む。
足場はぬかるみバランスはとりづらい。

30分ほど進んだでしょうか。
下部に行くほど藪高が低くなり、土は水っぽく、沢のせせらぎが聞こえてきました。
一安心だー(;´Д`)
なかなかのスリルでした。

沢に合流。


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泥っぽくなったし靴の泥落としも兼ねて沢歩きも楽しんでしまおう。
土手をかけ登ると大幅なショートカットに成功。


結論。
大滝根山、かなり楽しいんですけど―!!
まさか下山にこれほどのスリルが待っているとは。

大滝根山全体に言える事ですが薄暗い阿武隈連峰の他の山と違い木々の間からの木漏れ日が常に頭上にありノスタルジックで静かな渓谷感を味わい続ける事ができます。
ただし山頂を除いては、です。
PEAKハンターとして楽しめた半面山頂の達成感は今までの山で一番無かったかもしれません。

基地の事は見えない事にして、360度の大展望は次に登るような他の山に譲ろうじゃーありませんか。
風車を見に行きましょう!風車を!

カメラをお持ちの方はなるべく防水の大口径で美しくボケるレンズ、また川辺からまくれる超広角レンズ辺りがあると楽しさ2倍という印象の山でございました。

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by mspeak | 2016-03-14 14:22 | 大滝根山

福島の名峰を全くの初心者がレポート。


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