福島名峰登頂プロジェクト「PEAK Project」。

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カテゴリ:一切経山( 2 )

「一切経山」のほんとの怖さ。つばくろ谷ルート魔女の瞳。

2013年10月21日。
この日は忘れもしない吾妻山初冠雪の寒い日。
以前から行こうとする度にまるで魔女の呪いのように悪天候に見舞われ中止を余儀なくされていた通称魔女の瞳をつばくろ谷から攻めるルートにトライ。
朝イチ集合場所の浄土平駐車場はみぞれのようなものが降っており最悪の天候でした。
しかし天気予報は午後から晴れ。
今回を逃すと来年のGW以降になるだろうとの焦りと天候の回復を見込んでなかば強引にトライした総勢3名。
ホントは5名ですが2名は見送った模様。あくまで自己責任のスポーツです。この天候ではね。。。

前回の安達太良山で気を良くしたのか自信があったのか。
まったく懲りない男です(;´Д`)
今回も装備に重大なミスがある事に気が付かされる結果となろうとは。。。

つばくろ谷とは吾妻スカイラインの中腹にある大きな橋のあるところです。
ここに車を停めると地味―な入口が横にちょこんとあることに気が付かされます。
このひとけのないルートこそ不人気コース、つばくろ谷ルート。
一切経山の中では難易度が高いコース。
魔女の瞳の呪いで2名が未だ行方不明だとか。。。
標高は1200m程度。
一切経山の頂上は1949m。
高低差750mかあ。。。
この高低差が横にするとかなりの移動距離である事は予想がつくようになっていました。

最悪の天候のなか、レインスーツを着た状態で1200m地点からスタート!
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ウワサに聞いた通り、足元がぬかるむ、細い沢のような道が延々と続きます。
粘土質。ハイステップ。
なるほど。浄土平から一切経山コースのノリで行くと死ぬわけだ。。。

ここに来て今まで気にしたことが無かった問題に直面しました。
夏山しか登った事がない甘ちゃんのわたくし。
小雨が降りしきる中での急斜面での上下着衣の組み合わせ、こいつには悩まされました。
歩けば暑いし汗ダク。
止まれば寒いし乾かない。
いったいどんな格好で行けばいいんじゃい。。。

アンダー、レイヤーと呼ばれる重ね着の知識がほとんど無知であった私。
とにかく登りは重ね着をしていたのです。
一番下にマムートのコットン100%のロンT。
その上にコットン100%のingaのパーカー。
その上にレインスーツ。
計三枚で雪の降りしきる初トライの道を、山頂目指して登っていたのです!
知らないって幸せだよね。。。

当然汗ダク。
その汗は1枚目のコットンTを通り越し2枚目のパーカーまで浸食していました。。。
とりあえずパーカーを脱いでロンTとレインスーツの2枚に変更。
暑さ対策をしながら寒い時にパーカーを着ようと考えました。

小雨は降ったり止んだり。
幸いにも同行者が地図と高度計、コンパスを持っていたのでなんとなくの高度がつかめたのは気持ち的にもだいぶ楽でした。

道は悪かったですが案内板は意外としっかりとしており迷うようなポイントは途中までは無いと言えます。
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いったいどこで遭難したんだ。。。

天気予報は、午後に向かって晴れ。たぶん晴れる。うん。
山頂に向かうにつれて上の方が雲がかっているように見えるんだけど。。。気のせいかな。

途中素晴らしい景色も堪能。
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このような景色はなかなかハイキングコースでは出会えませんね。

さて、途中にある山小屋への分岐点も直進してバテないうちに山頂を目指しましょう。
行動食とパワージェルもガンガン使って行きますよ~。

高度1700mを超えた辺りでしょうか。
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急に道が粘土質から急坂の根っこ地帯へと姿を変えました。
そして足元には積雪が薄ら。
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登るにつれて樹林帯が姿を消し、急坂の積雪も徐々に深くなっていくじゃないですか。
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あれ、なんかヤバくない??

そして開けた見晴しの良い展望ポイントに到着した時。
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樹林帯が遮ってくれていた強風が汗冷えした体を一気に襲いました。
うわ~、寒っ!!
なんだこりゃ。。。天気予報大外れじゃん!!
というか猛烈に寒くて止まってられない。
そして濃霧が辺りを包んでいく。。。
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一人ならここで帰ってたわ。

とは言っても手袋やらハードシェルやらレイヤーの装備で守られた残り2名は強風なんのその。
テンションアゲアゲで歩を進めるじゃないか。。。
こりゃヤバいなんて言えないぞ。。。
少し歩を進めると魔女の瞳が近い事を告げる岩の目印が。
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近くにあるのか?
つーか、濃霧でなんも見えないんですけど。
そしてミゾレ状の降雪と強風が容赦なく我々をつつみこんでいったのである。。。

コンパスと地図が無ければ確実に帰っていた。。。

とりあえず汗ダクのパーカーをザックから出して3枚着込んでみる。
当たり前だけど汗冷えしたコットン製品、保温性なんか既に果たせないのであった(´・ω・`;)

横にあると思われる魔女の瞳を、霧が晴れるのをじっと耐えて、待つ。
5分くらい待ったであろうか。

運よく霧が晴れてきた。
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白銀の世界に浮かぶブルーサファイヤのような魔女の瞳だ。
2人はテンションダダ上がりだったが私は一人で

これ以上止まったら死ぬ。
という感じになっていた。
それを見てウケている2人。。。こいつらマジ他人事だわ(;´Д`)
結構ガチで
死にそうなんですけど。

写真をさくっと撮ってカメラをザックにしまい一人ガチ登山モードに変更。
はしゃぐ二人を後目にとにかく動いて発熱する作戦に変更である。
幸いにも天候は山頂に向かうにつれ回復傾向になった。
山頂までは一直線、ロープを頼りにポールに体重預けながら最後の力を振り絞る。

見えた!山頂だ!
浄土平方面から登ってきたツアー一向もいるじゃねーか!
人に会うって幸せ。。。

うおー!山頂で思わす吠えたわたくし。
後は浄土平に下って一台置いてきた車に乗り込みつばくろ谷に戻るのみである。
下りはやはり楽で、更に避難小屋があるという安心感からかすっかり元気になってしまった。
高度が下がるという安心感もある。
しかしザックからカメラを出す気力は既に無かったのである。

高度計が示す総移動距離は13kmほどに達していた!
なんて長い登りなんだ。。。
つばくろ谷恐るべし。。。

その後なぜあれほどまでに汗冷えしたのか、どんな格好が正解だったのか全く分からなかったので。
お世話になっていたビッグフットさんにて聞いてみた。

「コットンのロンT、パーカー、レインスーツで10月末の一切経山に登ったんですけど。」
「…それ、自殺しに行ってるみたいなもんだよシマくん…」

かくして私の装備は大幅に変更させられる事になるのであった。。。
今一度言うと、やはり登山は金がかかる。
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by mspeak | 2014-09-20 11:25 | 一切経山

夏でも冷える。「一切経山」。

2013年8月。
一切経山という吾妻スカイラインの頂から始まる登山道にトライ。
人生2回目のPeakを目指します。2回目の登山に伴い2つの装備を新たに追加。ゴアテックスの登山靴。
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ザンバランのヴィオーズプラス GT。上質なグレインレザーと固めのビブラムソール、幅広の足入れ。
トレッキング用のザック。
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ドイターのツアーライト38L。腰ベルト、背面のメッシュ構造による熱対策、レインカバー内臓。日帰りなら38Lでほぼ事足りる。

・・・?前回1回目の登山で登山靴買ってなかったっけ??そう!私は柔らか目の26cmの靴を買ったのでした。でも私の実寸は26.5cm。不思議と26cmでもちょうどくらいに感じたのでなるべくタイトにフィットした靴をチョイスしたのでした。しかし!
この選択が間違いであった(;´Д`)
登山靴を履くのに足が蒸れにくいメリノウール製のハイソックスを履くのですが。
メリノは蒸れない、汗冷えしない、消臭効果が高いという登山にうってつけの材質です。
そして虫刺されを防ぐという意味でもハイソックスで露出を控えるのは鉄則でございます。
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キャラバンのメリノソックス、ドラロンマダラックス。RLのある非対称の形状、中厚のオールシーズン使いやす厚さ。
厚手の靴下をはくと、ほんとーに、26cmの登山靴は隙間なくフィットしたのでした。
クライミングなどではなるべく靴はタイトに履くのが鉄則ですが。
登山靴はある程度隙間が必要だったのです!がーん
なにがまずいって登りはともかく、下りで爪が靴の先端にめり込んで滅茶苦茶痛い!
登山靴は硬めのシェルなんで伸びる事は期待できないので。
そう、登山靴は足に合うのはもちろん、下りのつんのめりをある程度考慮して1cmくらい大きめをチョイスがベターなのです。
そしてザック。こちらもデイバッグがあったじゃないかこの贅沢者!と怒られそう。

前回鬼面山で感じたのがザックが体に密着しない事による荷物の重さでした。
普通のバッグだと肩にベルトがめり込んで痛い。
そりゃそうだ、デイバッグは日常的に使いまわせる軽さ、開口の大きさ、価格が売りなのですから。
良いザックとは腰で荷物の荷重を背負えるよう、ベルトが厚く大きくなっています。
そしてショルダーにかけて体に密着するようベルトの微調整ができるのです。
これから荷物が増えてくるのは必至だなあと思ったのでまずはそれらを安心して収納できる、しっかりしたザックは必要だろうとドイターのザックを用意。
ザックにはレインカバー内臓タイプもあるのでそれも確認しましょう。ないなら別途揃える必要があるので。
さあて、ザックも靴も完璧だ!
ガチの山に向かうぞ~!おー!!
とは言ってもここはバスツアーの観光客がスニーカーでトライできるレベルの山。
というよりトレッキングなのかも。
整備された木道と途中にある避難小屋で迷いようもなければよほど無茶な装備や天候、体調で挑まなければ快適にトライできる山です。
しかし忘れてはいけない、ここ一切経山でも遭難者が出ているのです。ハイヒールとかTシャツハーパンでのトライはやめてください。
スタートは浄土平駐車場から快適に始まる。[#
IMAGE|b0320794_2062456.jpg|201402/14/94/|mid|555|368#]
比較的スタートの傾斜は緩く準備運動にちょうど良い。
私だけかもしれないですが。
どうも最初の登り始め30分が調子が出ない。
みんながスイスイ進むので最初のうちは頑張ってついて行っていたのだがかえって後半バテてしまうのでいつの頃からかついていくのをやめてしまいました。
厳しいルートを細かくスケジューリングしていくとペースを守るのは大事かもしれないが自分の場合はスロースタートで後半巻き返しの方が最終的に早く下山できる気がします。

この日は前回とは打って変わって快晴。
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登り始めの時間についてですが。
遅くとも15時には下山できるスケジュールから逆算し、スタート時間を決めるようにしています。
なにか起きる事を想定し、少なくともヘッドライトの持参は必要なのですがこの時点では持っていなかったのであった。
知らないって恐ろしいなあ。。。

一切経山は途中避難小屋を超えたあたりから森林限界の高度1900Mを超え、辺りが岩稜地帯に変わっていく。
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斜度が急にきつくなる。でも15分くらいできついゾーンはおしまいである。
背の高い木が消えて高山植物や野生のブルーベリーが姿を現す。
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森林限界を超えた辺りから明確に言える事ですが。
ブヨ、アブ、ハエなど昆虫も姿を消す。

景色が開け絶景が味わえる高山。
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そして山頂の五色沼。通称魔女の瞳。
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ここもやはり山頂なのだがこのまま五色沼に降りつばくろ谷という遥か下方まで歩けるという。
そちらは通常のルートではなくちょっと本格的な装備が必要です。
街は35度超えの夏だというのに18度前後で非常に快適、というより若干寒い。
この日は山頂で小一時間ほど過ごしたのだが汗っかきの私は汗冷えを初体験したのであった。
他のメンバーはジャケットを持っていたのだが私は無し。
寒さのあまり動きながら耐えて下山です。
自分の経験上少なくとも言えます。
いくら真夏でも高度のある山に登る場合。
防水防風のジャケット、パンツはあった方がいいと思う。

もし雨が降っていたらどうなっていたか。
知らないって恐ろしいなあ。。。

下山は余力があったので鎌沼方面に回り込み浄土平駐車場を目指します。
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木道は整備され気持ちよく手軽に絶景を味わえる一切経山。登山初心者にオススメの登山道です。
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by mspeak | 2014-02-14 19:59 | 一切経山

福島の名峰を全くの初心者がレポート。


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