福島名峰登頂プロジェクト「PEAK Project」。

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カテゴリ:女神山( 1 )

真夏の低山「女神山」。危ない思い初体験。

2013年8月。

梅雨の名残りの雨が降った翌日に川俣にある女神山に4名で行ってまいりました。
女神山は山頂の標高が599.4mと一切経山のスタート地点より遥かに低い山頂の低山です。

低山なので安全で簡単であろう。
ガイドブックにも安全で体力も初心者向きな山と書いておりました。
しかしここ女神山でまさか最初の生命の危険を感じる事になるとは思ってもみませんでした。。。

まず今回の登山で新調した物があります。

ウエストポーチ型ドリンクホルダー。
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ドイターのパルスtwo。小物入れもありライター、行動食なども入り重宝する。

レインスーツ上下。
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MAMMUT のサンダーストームレインスーツ。少々高いがデザイン性、ポケットなど高いだけの事はある

レインスーツとは雨の日に体が濡れないように雨を防ぐカッパです!

…と思っているお方が多いようですが実際は更なる特徴がございます。
雨を防ぐだけなら安いウインドブレーカーやカッパでOKな訳ですが。
特に夏期の登りで感じる汗と高温多湿による蒸れ感。
内側からの蒸気のみを通し外からの雨や風を通さない。
これこそ登山用のレインスーツがウインドブレーカーと最も違う点です。
一般的な登山用のレインスーツなら性能の違いこそあれどこのコンセプトは一緒です。
性能の目安としてやはり無難と言えるのが「GORE-TEX」の有無ではないでしょうか。
各社GORE-TEX同等品、もしくはそれ以上と自社製の防風雨テクノロジーを謳うわけですがそもそも比較される事自体がゴアテックスがベンチマークである証です。
今回私はMAMMUTのサンダーストームという上下セットのレインスーツをチョイスしました。
上下で44,100円(税込)と決して安いものではございませんがGORE-TEX プロシェルというカテゴリーの物でございまして。
ゴアテックスにも種類があってパフォーマンスシェル、とプロシェルがあります。
どちらかというとプロシェルの方が高性能みたいですよ。

ここで?と疑問に感じる方がいらっしゃるかもしれません。

「ゴアテックスってメーカーとか商品の名前じゃなかったの?」

ゴアテックスは上記のようにメーカーの製品の性能表示をする際に一つの目安となる指標なんですね。
ゴアテックス社のHPをご覧になっていただくと分かるかもしれません。
http://www.gore-tex.jp/products/brands/
ほら、いろんなメーカーの製品にゴアテックスの商標が使われていますね。
かくいう私も山の製品に携わる仕事を始めるまではゴアテックスっていうメーカーなんだろうなと思ってましたです。。。

だいぶ脱線しましたが。

女神山に臨む準備として私が用意したものは
500mlの水
プロテイン
500mlのアミノ酸ドリンク
エナジードリンク 一本
レインスーツ
ザック
熊鈴
熊除けスプレー
虫除け線香
カメラ一式
登山靴
ポイズンリムーバ
ウエストポーチ型ドリンクホルダー

程度でした。
これらの装備がやはり間違った物であったのです。

女神山のスタート地点は何か所かあるのですが車で挑戦する場合堀切登山口であれば4台くらいなら停められるスペースがございました。
女神山は今までの鬼面山や一切経山に比べると。

かなーり。

マイナーな山だと思います。
日曜日の日中にも関わらず全体を通して登山道で出会った登山者の人数は2名だけでした。

9時頃にスタート地点。
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なにより感じたのが入口のうっそうと生い茂る背の高い茂みです。
人気のある山だと入口は整備されており、また登山者が多いので背の高い草なんてぼうぼう生えてるなんてありえないんですよね。
標高の高い山より標高の低い山の方が草が生い茂っておりなんともこれが不快なんです。
そして人が入らないからか、草むらは蜘蛛の巣だらけで顔に引っ掛かり(;´Д`)
足元も見えないし。

正直

「これ登山道で合ってるよね?」

とみんなで確認し合ったくらいですから。

しかし茂みを進む事10分もすると。
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樹林帯の中に入りましたよ。
鬼面山の時も感じたのですが樹林帯のある山に入山する時のあの暗がりに歩を進める感じ。
あれは不安感でいっぱいになりあまり好きではありません。
入ってしまうとそうでもないんですけどね。

先ほどまでの刺さるような直射日光と蜘蛛の巣、草むらのやぶ漕ぎが嘘のように快適じゃないですか。
喉の渇きを感じる前に少しずつ水分補給をしましょう。
鉄則に従い飲みますよ~。
しかしペットボトルをいちいち開けるのは面倒ですね。
ザックの中にあったらなおの事おっくうだったでしょう。

樹林帯の葉の間から木漏れ日が森に注ぎ込みます。
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素晴らしい展望。
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気温も上がってきたし水分補給、と。ゴクゴク。

女神山は一つの独立した山というより集落の中を縫うように歩く感じの山です。
いったん道路にでて再び登山道にアクセス。
こんなドラマチックな倒木も。。。!
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こういう雰囲気は初めてだったのでテンションが上がってきました。
かなり歩いたが標高がなかなか上がってこない。
気温も高いまま、というかどんどん上がってます。。。
山頂に近づくにつれどんどん傾斜が強くなります。
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人気が無い山だからか、標識もなんだかどっちを向いてるんだか不明なメンテナンス状況。
詳しい地図がないと迷いそうでした。

一休みするとなんだかフラフラ。
大切なカメラを落としちゃいました!これはショック。。。!
まあ泥だったし目立った損傷はありませんでしたのが幸いでした。
アミノ酸ドリンクをゴクゴク。

山頂に到着!
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おー、低いとはいえ流石に景色も良いですね。
いつもの勝利のプロテインドリンク。
エナジードリンクも一気飲み。
この時点で水500mlは無くなってました。

小休止のあと下山開始です。
来た道を戻るのではなく東周りに車に戻る道をチョイス。
ガイドブックでは山道に見えました。
しかししばらく樹林帯を下ると。

集落を抜ける道。
畑。
集落。
道路。
山道。
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この繰り返しです。
この間直射日光を食らいっぱなし。
8月の暑い時期、晴天で標高限りなく0に近い山ですと。

暑いんですね。
気が付くとゴクゴク飲んでいた残りのアミノ酸ドリンクは。
ほとんど飲み切ってしまっていました。。。
ここからが地獄でした。

炎天下の福島県は35度くらいまで温度が上がるわけで。
いくら服装にハットを選んでいると言っても気安めでしかありません。
車までの3kmほどはアスファルトを歩くルートでした。
他の3人はまだ飲み物が残っているようでしたので最悪少し譲ってもらえれば大丈夫だったし他のメンバーも
「飲み物分けますよ~」
と気遣ってくれていたのですがなんとなく

準備不足は自分のせい

というのと

借りてしまうと負け

みたいなノリがあって。

そんな事思えているうちはきっと大丈夫なんだろうと勘ぐって炎天下のアスファルトを車に向かって歩き続けました。

GPSも女神山の山岳地図もコンパスも無い。
あるのは小さい地図の載ったガイドブックのみです。
本当にこのアスファルトの道の先に我々の車があるのだろうか?
少しだけある集落の民家をノックし方向が合っているか確認する様でした。。。

地元の方の優しい説明もありどうやらルートは合っているようです。
ひたすら歩くのみです。
もうヤバい、これ以上歩くようならヒッチハイクしようよ。。。
などど泣き言を言っていた緩いカーブの先に。

車発見!

東周りで一周完了した瞬間でした(;´Д`)

とりあえず近所のコンビニに直行しドリンクを1L一気飲み。
アイスも食べて冷房ガンガン効かせながらランチへ。
ドリンクバーのあるところで水分をガンガン摂りました。
私一人が脱水症状が出ていたのだと思います。
水分を3Lは一気に摂った形となりました。。。。

今回の件で学んだ事は
水は持っていきすぎはないのだ、という事です。

私が持って行った水分は1250ml程度。
そのうち勝利の山頂プロテイン用に300ml使うので渇水対策として使える水は950mlしか持って行っていませんでした。

真夏の500m級の低山は一言で言うなら
海抜0mの平地となにも変わりません。
日差しや風の有無はあるでしょうが、気温は海抜が100m上がるごとに約0.6度、下がります。

一切経山のようにスタート地点が既に標高のある山は涼しいのですが女神山でそのことを痛いほど思い知りました。
そして女神山、水場が無い山なんですね。
山って川とか滝とかあるイメージじゃないですか。僕は少なくともそういうイメージだったんですけど。
残念ながら山の中には
「水場が全くない」
山もあるということです。

もし一人で登山をしていてアスファルト道が更に続き車が通らなかったら。。。
考えただけでもぞっとします。
水は最低でも3L程度、できれば予備として500ml~3000ml程度の水が必要です。

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by mspeak | 2014-09-18 12:55 | 女神山

福島の名峰を全くの初心者がレポート。


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