福島名峰登頂プロジェクト「PEAK Project」。

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二岐山(ふたまたやま)。台風一過のマジックアワー。新月の下山。

8月31日。30日に台風が過ぎまさかの超晴天。
半田山トレーニングはザック重量30kgを超え、2往復を2時間でこなせるレベルまで到達していました。
月の無い夜間の雨の日などを選んで歩いたりもしたのでなにがあっても平常心でいられる。
重量級の三脚をもっていっても10kg未満。
もう背負っている感0。
準備も気力も自信も万全!
狙っていた三本槍岳は去年のブログを読み返してもらえると分かりますが台風が凄まじすぎて登山道が大崩落。
それだけにこの晴天を諦めきれない。。。
1700m級は9月末に行くにはあまりに寒すぎる。
13時から登り始め山頂で夕陽と星空を狙える新月という8月。
パーフェクトな条件だった為諦めきれず、工事現場の人の下山を待つ事30分。
自己責任の元、崩落したアプローチは超えられそう、行けます!
となりかけましたが
「三倉山と三本槍、どっちにいくの?」
と聞かれ三倉山方面はなんとかなるが三本槍の方は完全に登山道が無くなっている!という情報をいただき。
2016の三本槍アタックが終了した瞬間でした。完全に運に見放されている一年でした。。。

久々の超快晴、4時間の片道を虚しく帰るのもなんだかなーですが既に時刻は14時。
急いで、しかし冷静に周辺地図を見渡すと。
三本槍から車で30分。
二岐山、という難易度2の山があります。
標高も1544mと三本槍より低く、8月末の夕陽を拝むには良いのではないか?
思いつきと憂さ晴らしでとりついた実は結構スパルタンな山。。。

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登山道入り口がイマイチ分かりづらく登り始めは実に16時を超えていました。
日が既に夕陽のそれです。
8月なので気温も下がる夕方は夜歩きさえ慣れていれば昼過ぎの炎天直下の渇水寝不足よりは自分の場合だいぶ気楽です。
北から女岳、男岳2つのPEAKを直登で狙う反時計回りコースと。
南から男岳にブナ林を行く時計回りコースがあります。
どちらにしてもアップダウンがありますが南側回りの方が木漏れ日が作り出す太陽の絶景。
マジックアワーを享受できると考えあえてロングルートの後者を選びました。

南面と言っても東斜面なので基本は薄暗い、しかも昨日まで降っていた猛烈な雨で足場が最悪です。

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雰囲気の恐怖と足場の悪さから難易度がかなり上がっています。
とは言ってもあまりの光が作り出す絶景に恐怖などどこかに飛んで行ってしまいました。

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これらの写真はいわゆる「撮って出し」。
フォトショップなどの編集ソフトでいじらなくともレンズと太陽の力でここまで幻想的な写真が撮れます素晴らしい山です。
山頂に日没前に着けば良いか、そして天の川を山頂で独り占めしてやる!
さっきまでとうって変わり二岐山の魅力に魅了されてきた自分が居ました。
写真の八丁坂という急斜面1つ目を乗り切る。
疲労は限りなく0です。
1時間ほど進むとブナ平という木が突然なくなる湿原ぽい雰囲気の開けた平らなところに出ます。

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ここは過去、ブナ林の森林伐採が行われたという環境破壊の成れの果て、です。
人間の力でブナ林がここまで平な平原になるとは。
この山の環境破壊が大きくクローズアップされ福島の山の環境保全に大きく貢献した山、という事は意外と知られていない事実です。

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背の丈ほど伸びた藪を抜けると。
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遥か右遠方に男岳のPEAKが見えました。
雲一つない晴天。。。!
あと一時間で山頂に着かなければせっかくの夕陽が見られない!
ここからちょっと焦って登ってしまいました。

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石と水、泥だらけの急坂が山頂に向かうにつれ、どんどんと鋭さを増していきます。
こういう後半尻上がりに厳しくなる山容は自分の場合得意な方なので。
半ば小走り、しかし安全第一でPEAKを目指します。
なんというか、人っ子一人いない山なのですが。
ものすごーく藪が怖い山です。
ガサガサとなにか動物の動く音が。。。
エリア的にもカウンターアソールトのような動物撃退アイテムは持っておきたい山です。
急げ急げ!
それはもう悲惨なくらいの泥だらけの道なのですがあまり気になりません。
そんな事より夕陽!!
男岳坂という半田山山頂レベルに匹敵する斜度の坂が最後にやってきました。

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今までの薄暗い、泥だらけの道に比べるとかえって安心感があります。
しかしこの急坂を新月、つまり光一つない中ヘッドライトの明かりだけで下るのか。。。
少し憂鬱になりながらも先を急ぎます。
写真もそこそこに山頂に到着。
なかなかドラマティックな演出。
背の高い木が全て整備されているのか、360度視界を遮るものはありません。

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南側から登ると最初に南側、那須方面の山が見えます。
そして30ⅿほど進むと。。。
会津方面の会津朝日や駒に沈みゆく太陽に間に合いました!

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なんと美しい。。。
西を見ると安達太良方面の山が全て見えます。

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地平は曲線を描き紺とオレンジと水色の見事なハーモニーが感動を誘います。
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来てよかった。。。
2016最初で最後の達成感でした。
8月も盆を過ぎると秋の気配です。
アルティメットフーディーと着替え用のアンダーを持参していましたが着替えて正解でした。
気温は5度くらいでしょうか、風が強く南側から黒い雲が次第に辺りをつつみだし、小雨が時折降り注いでいます。
それでも夕陽が沈む瞬間を独占できる幸せを噛みしめてひたすらにシャッターを切ります。
この瞬間の為に苦しいトレーニングをこなしてきたんだなー、このペースでこんな厳しいルートを2時間で写真を500枚も撮りながらPEAKを踏めた自信。
沈みゆく夕陽に誓いました。
来年こそは更なる感動を頂く。

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太陽が半分になり、日が落ちた。

さあ、なぜか万全の準備で三脚がある事にテンションが上がってきましたよ~!
しかし一番星、大きな星から少しずつ空が夜になりますが。
なかなか太陽の陽が沈まない(;´Д`)
風は更に強くなり雲行きがどんどん怪しくなってきましたよ。。。
三脚にカメラを据え付けガタガタと震えながら4秒あまりシャッターを開くと。。。

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霜?
もしかして、いま雲のなか?
レンズが結露しています。
そして風で風景がブレブレ。
雨っぽい物が降ってきて夜空を諦め下山する事になりました。
惜しかったが最高のショーを独占できたのであまり後悔はありませんでした。
さて、下りは急坂を一気に、というわけには行きません。
条件は最悪です。
①台風上がりの悲惨な滑る足場。
②頭上からふる小雨と霧でヘッテンが拡散している。
③新月の日没で灯りが皆無。
④20度を超える急斜面、初アタックの山。
⑤風速10mは超えている強風。
⑥動物の気配が猛烈にする。
少し下ると幸いにも樹林帯。
風の障害は難なくパス。
そしてそれと同時に暗黒世界の始まりですよ~。
急坂で人生最大の滑落を経験。
後ろに倒れたが3mは滑り落ちた。
ヘッドライトは90、200ルーメンを2個使いしていたが両方ニットと一緒に吹っ飛び衝撃で消灯。
完全なる暗黒。
しかしなぜか焦りは無かった。
冷静に怪我が無い事を確認、携帯を取り出しライト機能でニットとヘッテンを捜索。
すぐに見つかり再点灯。
ここで急いでも一緒の状況だな、とある種長期戦を覚悟。
安全に下山する事を最優先にペースを落としました。
急斜面をこなして一安心。
小雨がやまなかったのでやぶ漕ぎ付近は特に慎重に進む。
ガサガサ!
野ウサギ!
シカ!
たぬきみたいの!
まるでドラ〇エしているかのようにいろんな動物と鉢合わせ。
熊さんやイノシシさん、どうか出ませんように。。。
念の為カウンターアソールトをいつでも使えるようにポケットにスタンバイ。
暖めておかないと出ないらしいですよ。
動物の気配はハイテンションに声を出しながら下山、コイルと鈴で猛烈に人間が居る事をアピールする事で解消。
風も標高が下がるにつれてほぼ無風となりました。
足場と小雨、急斜面と暗黒は慣れです。
一度派手に滑落したのが良かったのか、落ち着いて下山できました。
なお新月につき写真は一枚もありません。
光が皆無なのでなにもうつりませーん( 一一)

これにて2016の成果は終わり。
2017シーズンにブログが追い付きました。
今年こそは早目の報告を心がけます(;・∀・)

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by mspeak | 2017-04-11 14:16 | 二岐山

真夏の小野岳。トレーニングの成果を試す。

またしばらくPROJECTの方が空いてしまった。
行ってはいたのですが報告が遅れました。
2016は休みが月1日でしたうえに天候不順で完全にやる気がおきず、行っていた山のご報告も滞ってしまっておりましたが。
そろそろ2017シーズンのPROJCT再開ですので先に成果をアップしたいと思います。
2017は先述の通り毎週水曜日休みですが。
月一のPEAKアタック。
そして月一は仕事。
その他はトレーニングやプライベートにのんびりと確実にPROECTを進めていく所存です。
仕事、の中には行った山のブログ報告も含まれており、間を空けずタイムリーにご報告できるように頑張ります。

2016シーズンは先述の通りほぼ雨、良くて曇りのスタートでした。
なぜか水曜日雨。
もう毎週雨。
半田山で30㎏の重りを背負い急斜面トレーニングを続けた結果、時間の縛りさえなければどんな斜面でも、雨でも、台風上がりでも、新月の夜でも。
屈しない精神力と体力がつきました。

久々に晴れた8月10日。曇天。
大内塾近くの小野岳を攻める。
ソロなのでピストン。
標高差700m。
結構しんどい高低差です。
難易度のバラツキが確定しているガイドブック(笑)
体力度、1。
危険度、2。
と指しています。もうだまされません。

結論から申すと体力度1.5
危険度、1
です。

入口は大内塾から目と鼻の先。

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非常に分かりやすい石標があり大抵の車なら写真の登山口まで入れます。
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登山口のあるスペースは車が30台くらいは止められそうですが凹凸が激しい箇所があり、エコカーや軽自動車ですと脱出不可能になるくぼみも見受けられますので夜間に立ち入る方はご注意下さい。

エントランスの気持ち悪さは相変わらずですが登り始めはブナの木を左右に整備された緩い坂道が続く。

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準備運動にちょうど良いスタートです。
途中から樹林帯に入り丁寧な看板こそあれど連日の雨の影響で薄暗く、またガイドブックには熊出没多し、のエリアなのですが動物の気配はあまり感じませんでした。

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ソロ慣れしていない人には不気味な雰囲気です。
途中ご夫婦1組とだけすれ違った。

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相変わらず人に会う事が少ない山行です。。。

中間の急坂取り付き付近までは20㎏ザックトレーニング中のわたくしには特に問題を感じない山でした。

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木と木の間を通り抜けると嫌らしいアップダウンがある。
急に下り、急に登り。
繰り返しではないが諦める第一ポイントはここでしょう。
ゆっくり起きて登山口に1時、下山は夕方日の落ちる寸前、と読んでいたので今回から強力なヘッドライトを追加しました。

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ブラックダイヤモンド、スポット。5000円(税別)
90ルーメンのマムートに比べ断然明るいし安い。雨にも強く信頼性もある。
ブラックダイヤモンド商品全般に言える事だが真の暗闇で使うと直線的すぎて両サイドがちょっと怖いのが難点。
もうちょっと拡散できないものか
結局最近ではマムートとこれを2個付けで下山している。

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途中沼尾沼という沼が見えるビューポイント。
ほんとに今年は天候に恵まれない。
雨やガスで無いだけマシ、と感じたもの。
基本樹林帯のなかを歩きっぱなしなので真夏でも涼しい。
山頂手前だけはそれなりに急坂。

普通に考えれば700mアップはそこそこ苦しかったはずだがまあまあ疲れるじゃないか。。。
の上から目線レベルで山頂に到着。

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この開ける感じは毎回好き。
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山頂。
至ってシンプル、絶景と言うより空がぽっかりと見える、という印象。
景色は。。。

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少し青空が覗いてきた!
が、感動らしい感動が無い景観。
標高が1383ⅿなのでしかたなし、と考えましょう。
しかし本当に楽になった。登山もトレーニングが必要な事が分かりました。
特にザックと重さ慣れは重要。
PEAKもとったし早々に下山。

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上からみると結構急だったのね。。。
ここで改めて実感。
半田山のトレーニングが効いている。。。!
以前の私なら足にきていた距離、角度だが比較的余力を感じる。
下山は得意なのか

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天気も晴れてきて
木漏れ日がブナ林を照らしていい気持です。

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すっかり晴れた。
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緩いエントランス付近は晴れていても相変わらず気持ちの悪いジメジメとした樹林帯。
沢沿いだからかアブもウザいが立ち止まらなければ大丈夫。
これも特訓の成果かザックを下したり、立ち止まって休んだりはせずにすみました。

小野岳は正味4時間も有ればピストン可能な事を考えると日帰り、大内塾観光や温泉も十分楽しめる短い山行、そこそこに急な斜度に少ないがアップダウンも有り。
クマ多発注意と低山特有のアブ攻撃とジメジメ感が味わえるまさに会津をミニマムに凝縮したような山です。
絶景とクライミングエリアが無い、という点で考えるとトレッキングをハードにした印象ですが。
とにかく山の印象というよりは自分のレベルアップを体感できた収穫のある1日でした。

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by mspeak | 2017-04-10 16:18 | 小野岳

福島の名峰を全くの初心者がレポート。


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